センターについて

福岡県気候変動適応センター長ごあいさつ

近年、異常気象による甚大な災害の発生のみならず、気温上昇に伴い熱中症搬送者数も増加するなど、地球温暖化による気候変動が及ぼす影響が身近に感じられ、県民の皆様の関心もますます高まっていることと思います。

福岡県では、平成31年12月の「気候変動適応法」施行を踏まえ、本県における気候変動影響や適応策に関する情報の収集・発信拠点として、令和元年8月7日に「福岡県気候変動適応センター(センター)」を福岡県保健環境研究所(研究所)に設置しました。さらに、令和6年度からは、行政と研究所が一体となって気候変動適応策に取り組んでいくために、環境部環境保全課とともにセンターを運営しています。

また、福岡県では、令和4年4月に「福岡県地球温暖化対策実行計画(第2次)」を策定し、自然災害、健康、水環境・水資源、自然生態系、農林水産業、産業・経済活動、国民生活・都市生活の各分野で、施策・事業に取り組んでいるところです。

このなかで、センターでは、国の気候変動適応センター(国立環境研究所)や福岡管区気象台などと連携して、県内の地域特性に応じた気候変動の予測や影響、県内外の適応策に関する情報を収集・整理・分析し、その内容を広く提供することにより、県内における気候変動適応に関する取り組み促進に努めてまいります。

気候変動による影響は、水害などの自然災害の頻発化、熱中症搬送者数の増加、生態系の変化、農作物の品質低下など、身のまわりの様々な分野に及んでいます。このため、県内において適応策を推進していくためには、県、市町村、事業者、県民の皆様がそれぞれの分野で情報を共有し、連携して取り組むことが重要です。

今後とも一層のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

福岡県気候変動適応センター長 白石 博昭
(福岡県保健環境研究所長)