気候変動の影響と適応策
自然災害・沿岸域への影響
気候変動による海面水位の上昇や極端な気象現象(大雨事象)の発生頻度の増加、降雨強度の増大、強い台風の発生割合の増加などの気候・自然的要素は、それぞれが複雑に影響し合い河川の洪水や内水氾濫の発生、土砂災害の増加、高潮・高波の頻発化や激甚化を引き起こします。また、波浪特性の変化は、砂浜を堆積・侵食させます。
これらの影響は、様々な産業や経済活動、国民生活等の他分野にも波及します。
出典:気候変動適応影響評価報告書
福岡県の主な適応策
毎年全国各地で大規模な自然災害が発生する中、頻発化・激甚化する自然災害から県民の生命・財産を将来にわたって守るため、インフラの整備・保全などを計画的に推進するとともに、すべての県民が大規模自然災害などの危機事象に備え、安全で的確な避難行動をとることができるよう危機対応力の一層の充実・強化を図ります。
特に、水害(洪水、高潮、海岸侵食)、土砂災害への対策について重点的に取り組みます。
- 市町村との連携による防災意識の啓発
- 地すべり防止施設及び急傾斜地崩壊防止施設の整備
- 河道や河川堤防の整備
- 海岸浸食が進む砂浜の回復など海岸環境の保全
国や自治体の適応策
環境省 |
気候変動適応法第10条に基づき、中央環境審議会における審議及び関係行政機関との協議を経て作成された気候変動影響の総合的な評価についての報告書 |
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国立環境研究所 |
適応策について、「影響の要因⇒現在の状況と将来予測⇒適応策」の関係性を示し、一目で分かる様に体系的に掲載 |
福岡県 |
最新の気象や避難情報等の防災情報を公開 福岡県地域防災計画の各種計画を掲載 流域治水に関する情報を掲載 土砂災害警戒区域や、土砂災害の防止対策に関する情報を掲載 |