気候変動の影響と適応策
自然生態系への影響
気候変動は、分布・個体数の変化や生物季節の変化等を通して、生態系の構造やプロセスに影響を及ぼします。さらに、これらは、生態系サービスを通して、農業・林業・水産業分野や国民生活、産業経済分野へも影響を及ぼします。
人間社会は食料や原材料、極端な気候現象による被害の緩和、水質や大気質の向上、文化的・美的価値等の生態系が提供する様々な生態系サービスに依存しています。気候変動の影響によりこれらを提供する生態系が効果的に機能しなくなると、提供される生態系サービスが劣化したり、喪失したりする恐れがあります。
出典:気候変動適応影響評価報告書
福岡県の主な適応策
気候変動に対する順応性の高い健全な生態系を保全・再生するため、これまで行ってきた生物多様性保全対策について、予測される気候変動影響を考慮しながら、より一層推進します。
- 野生動物の個体群管理、被害防除対策
- 生物多様性の保全と再生を図る取組の推進
- 希少種保全活動及び外来種防除の推進
- 森林資源のモニタリング調査
国や自治体の適応策
環境省 |
気候変動適応法第10条に基づき、中央環境審議会における審議及び関係行政機関との協議を経て作成された気候変動影響の総合的な評価についての報告書 川の生きものを指標として、河川の水質を総合的に評価する「全国水生生物調査」の情報を掲載 |
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国立環境研究所 |
適応策について、「影響の要因⇒現在の状況と将来予測⇒適応策」の関係性を示し、一目で分かる様に体系的に掲載 |
福岡県 |
生物多様性の保全と持続可能な利用に関する施策を総合的かつ計画的に推進するための基本計画として策定した「福岡県生物多様性戦略」を掲載 農林産物の被害軽減、人的被害の未然防止を図ることを目的として策定された「福岡県第二種特定鳥獣(イノシシ・シカ)管理計画」について掲載 ・外来種について~外来生物法と侵略的外来種リストと防除マニュアル~ 福岡県侵略的外来種リストと防除マニュアルを掲載 |