気候変動の影響と適応策
健康への影響
気候変動による気温上昇は熱ストレスを増加させ、熱中症リスクや暑熱による死亡リスク、その他、呼吸器系疾患等の様々な疾患リスクを増加させます。特に、暑熱に対して脆弱性が高い高齢者で影響が顕著です。加えて、気温上昇は感染症を媒介する蚊・ダニ等の分布域・個体群密度・活動を変化させ、節足動物媒介感染症の流行地域や患者発生数に影響を及ぼす可能性があります。
また、猛暑や強い台風、大雨等の極端な気象現象の増加に伴い自然災害が発生すれば、被災者の暑熱リスクや感染症リスク、精神疾患リスク等が増加する可能性があります。
出典:気候変動適応影響評価報告書
福岡県の主な適応策
気候変動が人の健康に及ぼす影響には、暑熱による直接的な影響と、感染症への影響等、間接的な影響が挙げられます。これらの影響に対する取組を推進します。
特に、熱中症への対策について重点的に取り組みます。
- 熱中予防の普及啓発・注意喚起
- 蚊媒介感染症などの感染症対策
- 光化学オキシダント等濃度のモニタリング
国や自治体の適応策
環境省 |
気候変動適応法第10条に基づき、中央環境審議会における審議及び関係行政機関との協議を経て作成された気候変動影響の総合的な評価についての報告書 |
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国立環境研究所 |
適応策について、「影響の要因⇒現在の状況と将来予測⇒適応策」の関係性を示し、一目で分かる様に体系的に掲載 |
福岡県 |
熱中症対策に関する情報を掲載 蚊媒介感染症やダニ媒介感染症の注意喚起を実施 県内の大気常時監視測定局の測定値をリアルタイムで公開 |