気候変動の影響と適応策
水環境・水資源への影響
気温の上昇は、湖沼やダム貯水池、河川、沿岸域や閉鎖性海域の水温を上昇させ、水質にも影響を及ぼす恐れがあります。さらに、気温の上昇とともに、農業用水・都市用水等の水需要量や、人々の水使用量は増加することが想定されますが、冬季の降雨事象の増加とともに積雪量が減少することや融雪時期の早期化などにより、需要期に水を供給することができない可能性も懸念されています。
降水パターンの変化は、ダム貯水池や河川への土砂流入量を増加させ、沿岸域や閉鎖性海域では、河川からの濁質の流入増加も懸念されます。また、無降水日数の増加等や積雪量の減少、蒸発散量の増加による河川流量の減少や地下水位の低下を引き起こします。
海面水位の上昇は、河川河口部や地下水において塩水遡上範囲を拡大させ、塩水化を引き起こします。
これらの影響は、農業生産基盤や自然生態系、国民生活等の他分野にも影響を及ぼします。
出典:気候変動適応影響評価報告書
福岡県の主な適応策
国や自治体の適応策
環境省 |
気候変動適応法第10条に基づき、中央環境審議会における審議及び関係行政機関との協議を経て作成された気候変動影響の総合的な評価についての報告書 水環境情報に関する総合的な情報サイト |
---|---|
国立環境研究所 |
適応策について、「影響の要因⇒現在の状況と将来予測⇒適応策」の関係性を示し、一目で分かる様に体系的に掲載 |
福岡県 |
福岡県の公共用水域や地下水、海水浴場の水質測定結果を掲載 福岡県主要ダムの貯水状況を掲載 水資源の現況や水需給の動向など、福岡県の水に関するデータを掲載 福岡県が取り組んでいる雨水利用の事例やマニュアルを掲載 |